中古車しか買えなかった時代

初めて購入したマイカーは外車の中古車でした。フォルクスワーゲン・ゴルフでディーラーの展示車です。車検を新規で取って乗りました。

金額としては当時の大卒・新入社員の年収分でした。地方での就職のため、通勤用に購入した中古車です。今思うとかなり高価な買い物をしたものです。もちろん分割払いでしたが。入社から一年後、都内への転勤になり休みの日にしか使用しなくなりました。

そのマイカーにはクーラーも無く、東京都内で夏場に使用するのは大変な思いをしましたが、当時ではクーラーも贅沢品のひとつでしたが。頻繁に故障する様にもなりました。タワーパーキングでエンジンがスタートしないトラブルや高速道路のサービス・エリアでアクセルワイヤーが切れるなどなど、故障の頻度が高まり已むなく買い替えをする事にしました。

その後買い替えた車は、国産車の中古車でした。クーラーもついていて、2L車、6気筒のセダンでした。静かで快適でした。ただ、この車は会社に出入りしていた知り合いの営業員に依頼して探して頂いた中古車でしたが。

当時、自分自身で展示場を廻り、好みの車を探した訳でもなく、本で探した訳でもありませんでした。確かに今のようにデーターが豊富なわけでも無い遠い昔の若かりし頃の出来事です。近くにはディーラーがあったけれど展示している車はそれ程ではなく選べるだけの中古車は展示していませんでした。

中古車

中古車でも手が出ない高級外車

中古車と言っても多種・多様である。以前、高級外車の中古車販売店に行った事がある。

買うことは叶わないがみるだけでもと思い来店したのであるが、何しろ中古車といえども高級車だからなかなか手が出ません。外観だけみただけでは中古車とは到底判らないほどに皆、磨き上げられた車ばかりであった。タイヤに泥もゴミもついていないし、室内にホコリ一つ無いのである。さすがは高級外車!目の保養になる。

キーを差し込んで”エンジンON”である。素晴しいエンジン・サウンドが突然鳴り響き、表示ディスプレーに明かりが灯る。走行距離を表示したのを観て、又びっくりである。結構な走行距離である。まあ高級外車は快適走行車が多いからついつい遠出もしがちだが。

でも、この現車は隅々まで整備され、新車以上に磨き上げられた中古車である。車に関する整備日誌・事故履歴の有り無し等、全てが完璧なまでに整備された中古車である。当然のことながら購入後の一年保障・走行距離保障もついてくる。

中古車とは言え、ここまで完全に整備された車であるのであれば購入時にさほど心配する必要は無いのかもしれないが、やはり中古車である。他の人がどの様な走行をしていたのかは判らない。ましてや新車購入時に馴らし運転をしたのだろうかも知る由もない。

様々な中古車販売会社がある

町の中古車販売会社に出かけた。その販売店はかなり大型店で中古車を販売する際、車検整備や、修理等をして販売した車に関しては、車の保険関係も含めすべてを取り扱うお店であった。

販売する車の殆どは、キズなど無いキッチリ整備・補修された中古車ばかりであった。中でも多く展示されている車は、登録だけして走行していない新古車が多いという事です。

理由などは解るわけが無いのだが、とにかく各社の軽自動車が多数展示されているのには驚いた。色やグレードも多種・多様でよりどりみどりであった。

当然新古車であるからには、登録済の為にナンバーはついているし、諸費用も支払済である。色やグレートが希望の車と合えばお勧めである。

しかし、新車との違いは保障期間が既にスタートしているという事である。オプション装備も限られる事をある程度納得した上で購入を検討するのであればお徳感はあると思う。でもその新古車がいつでも販売されているかどうかは判らないが、やはり一台一台状態が違う中古車であるという事は事実である。

販売会社

安い中古車には訳がある

実際に町の中古車販売会社に出かけてみた。そのお店の売りは低価格中古車の販売店として店頭にも看板があった。

”30万円以下の車多数在り”と出ていた。確かに30万円以下の中古車が殆どで数十台展示されていた。軽自動車やコンパクトカー・普通車・ワゴン車と多数の車種が並んでいたのは確かであった。

ただし、どの車もかなりの走行距離・高年式の車・加えて多少のすり傷が何処かしらに見受けられるのが気になり、販売員にその事を確認したところ、中古車だから多少のキズは仕方ないとの事を言われた。

しかし修理して販売する事はしないと言う。依頼されれば別途修理代金を頂いた上で直すとの事だった。安い中古車に多くを望むのは絶対に無理だと思った。

そこでは、キズの無い中古車を探すのであれば別の中古車販売会社に行けば良いとの事だった。安かろう悪かろうで宜しければお買い上げ下さいとの事である。確かにそうかもしれないが何だか納得がいかない思いでその中古車販売会社を出てきた。会社の販売方針だから仕方の無い事なのだろうが、そのあまりにも横柄な態度に嫌気がさしたのも事実である。